なぜうつ病は心の病気なのに体が不調になるのか

うつ病の説明

鬱になると体に力が入らない他、頭痛や腹痛などの体の不調があらわれるようになります。鬱は心の病気であるにもかかわらず体に病気と同じような症状が出るようになることが自分でも不思議でした。

ソフト(頭)が動かなきゃハード(体)も動かない

私はプログラマでしたので心と体の関係をハードウェア(PCでいうと実際の機器、人間で言えば身体。以下「ハード」と呼びます)とソフトウェア(アプリケーション、人間で言えば心の部分。以下「ソフト」と呼びます)の関係になぞらえて述べていきます。

ハイスペックなハードを買ったとします。貯金をはたいて良いPCを手に入れても、ソフトの部分であるOS(WindowsやLinuxなど)を入れなければPCはうんともすんとも言いません。人間の場合はOSは最初から入っているようなものですからこの部分は関係ありませんが、もしソフトの部分がおかしくなってしまったらどうでしょうか

いわゆるブルースクリーンになってしまってデータが消えちゃった・プリンタにデータを送信できなくなって印刷できなくなった・画面がフリーズして動かなくなっちゃった・USBが認識されずキーボードが打てなくなったなど、ソフトが原因でハードが動かなくなることはよくあることです。

人間も同じです。心が疲れて正常に動かなくなると体は不調になります。心がおかしくなると体もつられておかしくなってしまうんです。人体は生身ですからメンテナンスが必要です。ものを食べてエネルギーを補給したり代謝をしたりする必要があります。

それが出来なくなると、健康な体でいることは難しいですよね。ソフトの異常でハードも動かなくなってしまうんです。

心の異常は治せば良い

心の異変は医師やカウンセラーに相談して対処すればよいのです。いわゆる「バグ」が発生したのですからそれを修正すれば良いという事になります

こんなことを書くのは気が引けますがバグなんてよくあることです。だからOSの製造元はアップデートをしょっちゅうしているのです。

心のバグなのですから罪悪感を感じる必要はありません。バグが悪いのであって自分が悪いのではないと割り切って考えてください。おかしくなったらとにかく治すことを最重要課題にしましょう

それに人間の場合、PCではバグとみられるかもしれないことも「個性」とみられるかもしれません。ソフトと同じように全て同じ品質ではないのですから他人との違いは悪いことではありません。あくまで鬱の症状に焦点を当てた話で、心の異変をバグと表現しました。

まとめ

・心が動かなくなれば体も動かなくなる
・心もソフトと同じように、おかしくなったら治せばよい

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