うつ病と向き合う3つの心構え

私は「抑うつ状態」と診断されてから本気で病気と向き合うまで1年ほどの期間がありました。いや、その前も調子が悪くなっていきましたので何年もの間ずるずると自分の不調に悩まされていました。

そこで今回は、私の体験をもとに心の病気と向き合うための心構えを3つ書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

正面から向き合うための3つの心構え

①自分が心の病であることを認める

最初は鬱になった自分を否定したくて仕方ありませんでした。鬱に対する知識は全くありませんでしたので、ちまたで言われているような「鬱は甘え」という感じなのだと考えていました。

その為、「自分は甘えてなんかいない」とか「鬱になってしまって恥ずかしい・情けない」といった感情しか湧いてこなかったのです。だから心療内科に行くことも気がすすみませんでしたし誰かに相談することもしませんでした。

その初期の判断が悪化のもとだったのです。早めに誰かに相談したり、カウンセラーや医者に相談をしていればすぐに快方に向かったかもしれないのに、です。そこから悪化して休職し、最終的に退職しました。これはもったいない誤った判断でした。

ですから、心の調子が悪いなと感じたり「鬱かも」と不安になったらすぐに相談することを強くお勧めします。そして診断されたらその事実を認めてください。

病気なのですから「甘え」で片付けないようにしましょう。

②「治す」ではなく「付き合う」つもりで向き合う

鬱は身体の病気とは違い「完治」が決められていません。症状が出なくなったことが認められる「寛解」がいわゆるゴールになっています。

まだ私の病気への理解が浅かったころ、「こんなもの薬飲んでさっさと治してしまえ!」と考えていましたがそもそも症状を抑えるための薬です。薬は根本的な解決をしてくれません、症状がおさまることで、解決のきっかけは与えてくれますがね。

なのでまずは「病気になってしまったのだから、長い付き合いになるだろうがプラスに向かえるようにしよう」と考えるようにしてください。そう考えるようになってから薬だけではなく、自分と向き合うことをして回復の糸口を探しました。

そして1年ほどの月日が流れ、今は薬をやめても症状はあまり出ないようになりました。焦らず、じっくりと向き合う覚悟が回復への第一歩です。

③敵視しない

鬱は付き合うものだと申しました。でも病気なので早く健康に戻りたいと考えますよね。でも「早く健康になるぞ」「鬱なんかさっさと自分の頭・体から出ていけ」と思うと逆効果なんです。

病院に行きはじめてから最初の頃は「鬱なんか!」と思っていましたが、そう思いながら薬を飲み続けても全然改善しなかったのです。治そう治そうと思うほど鬱は大きくなっていきました

例えるなら、自分の家に野良犬が迷い込んできたようなものです。どこかで動画で見たのですが、その犬を敵視すると犬は攻撃したりしてきます。でも敵視せずに向き合い、うまい具合に飼おうとしていくとその犬も大人しくなっていきます。

という事で、敵だとは思わずじっくりと向き合うようにしましょう。

まとめ

以上、3つの心構えでした。最初は不安ですし、身体の病気と違って目に見えない病気なので怖いのは確かです。でもそんな気持ちに支配されてしまうと回復する症状も回復しなくなってしまいます。

焦らず、じっくりと向き合ってください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする