アダルトチルドレンであることに気づき、過去の心の傷を小さくし自分に正直に生きることでうつ病は遠ざけることが出来る

子供時代の出来事はその後の成長や大人になってからの性格に大きな影響を及ぼします。子供時代に愛情をたっぷり注いでもらい、仲良い家族であれば嫌なトラウマもなく過去に「しこり」が無い状態で大人になります。

しかし家族間の仲が悪かったり、親から虐待を受けるなどの嫌な出来事があるとそこからおかしくなっていってしまうのです。

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アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、子供時代の家庭環境により受けた心の傷を大人になってもずっと引きずり続けている人の事を言います。ずっと引きずっている心の傷がもとでなかなか周囲とうまくやっていけないのです。

極端

集中力がないというか、物事を最後まで成し遂げることが苦手な性格です。しかし衝動的に動く性格でもあります。一度始めるとやめることができません。いけるところまで突っ走ります。また責任感も強すぎるか、無責任かのどちらかに偏っています。

「ちょうど良い」という加減が出来ないというか、わからないのです。だから0か100で考えてしまいます。親や家族との関係が良くなかったため、あまり一般常識がわかりません。親や家族から得る事が出来なかったのです。そのため「普通」というものがわかりません。

柔軟性が無い

親からの虐待や不仲が原因でいつも他人の顔色ばかりを窺っています。罪悪感に似たようなものが常にあり、楽しんではいけないような気がしています。心から楽しむといった発想がなく常にビクビクしています。

むやみやたらと真面目で偏屈な性格です融通も効きにくいです。そしてどうでもいいことにも「ちゃんとやらないと怒られる」ような強迫観念のようなものがあり、執着してしまいます。

物事も自分の思い通りにならないと激しく動揺し、または不機嫌になります。例えば自分が良い成績をとらないと親がヒステリックになるトラウマがあるので、自分の思い通りにいかないと「怒られる」などといった恐怖感に支配されて動揺してしまうのです。

他人本位の対人関係

基本的に人が怖いです。そのため親密な関係が築きにくいコミュ障と言ってもいいです。わからないことがあっても「わからない」というと怒られた経験があるので素直にわからないという事が出来ません。結果、嘘つきと言われるようになります。

親の理想を演じて生き延びてきたので否定を恐れます。そのため他人からの肯定が無いと生きた心地がしません。自分というものを否定されてきたことがあり、何かあると自分のせいだと感じ自己批判をします。

最初に書いたように「普通」がわかりません。そこで自分は他人とは違うと考えるようになります。それをコンプレックスだと感じたり、もしくは他人と違う事(成績が悪いと親がキレるので嫌でも成績は良くなる)で優越感を勝手に感じることもあります。

鬱になってしまう事もある

これらは過去のトラウマ、心の傷による悪影響です。親が怒る・家族に迷惑をかけるから自分を殺すしかなかったのです。いままで親の理想を演じ、自分を出さずに生きることが平和への唯一の道だったのです。

それを今は親から友達・先生・先輩・同僚・上司などの「周囲の人」に置き換えてしまっているんです。家族がそうだったから周囲の人間も恐ろしい存在なのだろうと考えてしまっているのです。

これは大きなストレスになります。周囲が望む自分というものを演じ続けなければいけないからです。本当の自分もわからなくなりますし、その「本当の自分に戻って休まる」という時が無いので心がすり減り、最終的に鬱になってしまうのです。

過去は過去だと認識し、自分を持とう

世の中は広いです。自分の過ごした家族だけが世の中ではありません。想像してください。自分が恐れていた・自分の心に傷をつけた人しか世の中にいなかったらどうでしょう。世の中が成り立つわけがありません。

だからこれまでの過去は「過ぎ去ったことである」と認識してください。そして「今は違う」ということも認識してください。だからもう周囲の人間を恐れる必要なんてないのです。自分を大事にしていきましょう。

それが認識出来れば、あとは新しい自分として生きていくだけです。過去にこだわらず「今」を生きてください。もう大丈夫だと自分に言い聞かせるのです。

まとめ

アダルトチルドレンは家庭環境による心の傷が大人になっても癒えないもの
「普通」でなはい、極端で真面目すぎる、対人関係でもビクビクしてしまう
周囲に合わせて自分を演じるためストレスが溜まり、鬱になってしまう事もある
過去を過去だと認識し、他人を恐れず自分を大事にすることが回復への道

過去を割り切ることは簡単に出来ることではありません。ずっと引きずられてきたのですから。引きずりたくて引きずっていたわけではないでしょう。

私もそうです。でも「前に進む」事を決意してからは唱えるかのように「過去は過去」と割り切ろうとしています。だんだんと引きずっているものが小さくなってきた気がします。

一歩進みましょう。大丈夫です。

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