愚痴や悪口を聞かされると子供は人を信用できなくなり、心の成長への妨げになる

お子さんがいる方にお伺いいたします。ご自分のお子さんに対して、誰かの愚痴を言ったりまたは悪口を言ってはいませんか?

もし言っておられるのでしたら即座におやめください。お子さんに愚痴ることはその子の心の成長を妨げることになります。

スポンサーリンク

母親の愚痴を聞かされて育ってきた男の末路

不仲な家族関係から来るストレスの連鎖

私の家族は不仲でした。私が小学校低学年の頃は祖父母の仲も悪く、さらに祖父母と母の仲も悪かったです。祖母と母はヒステリック持ちだったのでいつ喧嘩が起こるかわからないような状況でもありました。

一時期親戚関係も悪い時もあり、母は祖父母との対立・親戚関係から生まれるストレスを抱えていました。

その親戚から母へ、祖父母から母へとむけられるストレスのはけ口の最終地点が当時まだ小さかった私だったのです。上に記した人から母が受けたストレスが、愚痴となり悪口となり私に注ぎ込まれたのでした。二人きりの時があるとすぐ愚痴られていました。

精神的虐待にもつながる

ストレス発散の為に私に八つ当たりすることもありました。買い物に行った時もスーパーの中で「ついてくんなよ!」と何回も言われて私は途方にくれた記憶があります。

私の大事にしていたおもちゃもいつの間にか捨てられていたり、育てていた植物の芽をちぎられたりもしました。「あれー芽が落ちちゃったねー」なんて言われましたが、後で考えてみると他の植物は大丈夫なのに何故自分のだけ…と思い、「あの母ならやりかねない」と推測したものです。ただそう思ってしまっただけかもしれませんが…。

そうして私の中では母への不信感が芽生えてきたとともに、「母から悪口を言われないよういい子にしなきゃ」という思いが生まれてきました。

恐怖と猜疑心が自分を支配する

と同時に、小学校の同級生に対し「この人たちも陰ではすっごく愚痴とか悪口を言ってるんだろうな」と思ったり「自分も裏ではいろんな悪口を言われているのかもしれない」と考えるようになってしまいました。

そうなるともう周りの顔色を伺わなければいけなくなります。元々内気な性格がさらに拍車がかかりました。

もう何もできません。怖いし何言われるかわからないので何もしたくありません。親に「何か買って―」なんて言えません。その言葉が母のストレスになって爆発してヒステリックが起こってしまってはどうにもならないのです。

後々も引きずってしまう

その後進級・進学をし、社会人になっても今度は母ではなく周りの人の顔色を伺うようになります。「裏で何も言われなくない」という事が私の生きるテーマのようになってしまいました。

何かをして文句を言われるならば静かにしていようと、何もしないでいようと思っていたのです。でも自分のやりたい事もありました。それが出来ないことは今度は自分にとってのストレスにもなっていったのです。

最終的なストレスのはけ口が私でしたし、私の中でもストレスは溜まっていきます。そういった積み重ねが20代半ばでついに心の病気となって出てきてしまったのだと考えています。

子はストレスのはけ口ではないことを認識してください

「言霊」という言葉があるように言葉には不思議な力が宿っています。マイナスな言葉は人間にとってマイナスに作用していくのです

ですから、愚痴や悪口などをお子さんに対して言うのは成長の妨げになり、大人になった時に何らかの支障が出ますのでおやめください。

どうかのびのびと、プラスの言葉をかけてあげるようにしてください。そこまでではなくても、マイナスの言葉だけは使わないようにしてあげていただければと思います。

まとめ

・不仲な家族の最後の犠牲者は愚痴を聞かされている子供
・愚痴や悪口を聞かされた子供は周囲の人間との関係が築きにくくなる
・人間関係がうまくいかなくなることとストレスが溜まることで心の病気になることもある

いかがだったでしょうか。もしお子さんの方が「親がこんな感じかも」と思ったら誰かに相談してみるなりしてください。自立できるレベルのお子さんでしたらその親から逃げた方がいいかもしれません。

早め早めの対処が傷を大きくしない手段です。

ご参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする