いじめられっ子がいじめっ子になってしまう瞬間

小学生時代も後半になると、悪い方向に事が動いてしまいます。
それは、結果的にですが「いじめっ子」になってしまったことです。

以前、絵を描いたことによってクラスの人気者になりました。
しかしその後再び自分の殻に閉じこもったことで元の状態に戻ってしまったのですが
どうしても孤独ないじめられっ子に戻りたくない私は別の行動をとることになるのです。

はじめてクラス内でのイケイケなグループに入ったのです。
そのグループにもぐりこんだ方法は、その人たちの似顔絵を描いてあげたこと、そしてその人たちを主人公にして漫画を描いたのです。
「おもしろいおもしろい」と喜んでくれたことで、いろいろ遊びに誘ってくれるようになりました。

ですが、そのグループではクラスのとある一人の人間をいじめていたのです。
仲間はずれにしたり物を隠したりといろいろやっていました。
以前の私がされてきたことと同じことが、別の人に対して行われていたのです。

そこで私は完全に見当ちがいな思いを持ちました。

「勝った」という感情を持ちました。
自分はもういじめられっ子ではない、弱いいじめられっ子から脱却したんだ…と。

しかし最初はそのいじめを止めるというか、なだめていました。
「いじめよりも僕の漫画を読んでよ」と注意をこちらに向けさせました。

しかし子供は飽きっぽいものです。
漫画なんか飽きられました。

そして彼らにいじめに誘われたのです。
私はそのグループの新参者です。
従わなければこっちがハブにされます。
下手すれば私がいじめの対象になりかねません。

「勝った」という感情も手伝い私はいじめに加担することになってしまいました。

本来なら逆のはずでした。
心情がわかるその人を守ってやること、
それが私のやるべきことでした。

でも私は、悪ガキ側にまわってしまいました。

これは絶対にいけません。
自分の事しか考えていない馬鹿野郎です。

結局先生にこっぴどく叱られました。
私は心の底から謝りました。

いじめられる側の気持ちを痛いほど知っているくせにこんなことをしてしまったことは悔いても悔いきれません。

ダメだと思うことは絶対にやってはいけません。
他人に流されてはなりません。
たとえ自分に不利益が予想されても、人を傷つけることはしてはなりません。

もし自分の正直な気持ちを無視してこんなことをやってしまうと、この罪悪感は消えることはありません。

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