運動が出来ないという理由で吹奏楽部に入部するも…。

バスケ部を逃げるようにして辞めた私は、再び帰宅部になります。

「子供なんだから友達と暗くなるまで活発に遊んで来い」や
「子供なのに学校からすぐ帰ってきて家でだらだらして、子供らしくない」
と親にグチグチ言われました。

担任の先生も心配したのでしょう。
「運動部がダメなら吹奏楽部はどう?」
と尋ねられました。

私が答えに詰まっていると親が「入部します」と答え、私は吹奏楽部に入部することが決まりました。

低学年時代に女子にいじめられた経験があるので
吹奏楽部という女子だらけの空間に入ることは地獄でした。

さて、入部したとはいえバスケ部に入っていた期間そしてだらだらしていた期間分のロスタイムがあります。
当然、周りのみんなは担当する楽器が決まっており、それなりに演奏が出来るようになっていました。

そんな中、途中から入部してきたそれほどやる気があるわけでもない男を歓迎するムードはありません。
担当楽器を決める時も「ウチのパートは足りてるから」と言われたらいまわしにされました。
紆余曲折ありましたがどうにか私を受け入れてくれるパートがあり、そこに入ることになりました。

よりにもよってトランペットです。
目立ちます。とにかく知名度は高いし目立つ楽器になってしまいました。

ですが、無理やり決まったために学校で使っている楽器が足りなかったのです。
なんとか古い倉庫からトランペットを引っ張り出してきましたが、それはとんでもない代物だったのです。

傷だらけでベコベコにへこんでおり、錆だかカビだかわかりませんがピンク色や緑色に変色している部分もある楽器でした。
さらに空気をふーっと吹き込んでみるとどこかで漏れてしまうのでした。

最初は「吹き方が悪い!」「お前が下手くそなだけだ」と言われて自分も「そうなんだ…。」と思いましたが実際は違いました。
楽器は吹いていると唾が溜まります。
息には水分が含まれていますので、それが楽器の管の中で冷えて水が溜まってしまうのです。
その唾が楽器から漏れ出てきたのです。
なんと楽器に穴が空いていたのでした。

というか私はいつも怒鳴られたりしていますね。
なんだか見ていてイライラしたりなんだかむかつく人っていますよね、どんくさい人間というか…。
たぶんそういう人間が私だったのですね。

さて、その楽器は修理する必要があります。
穴をふさがなければなりません。

ですが、学校はそんなことしませんでした。
なんとテープでその穴をふさいで終わったのです。

「もう嫌だ」と思った私は吹奏楽部もやめようとします。
しかし、このことで私は吹奏楽部をやめることが出来なくなるのです。

次の記事に続きます。

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