うつ病の人に言ってはいけない事とその理由

鬱病になると周囲の言葉や感情に敏感になります。ちょっとしたことでも「自分の存在が迷惑になっているのではないか」「自分なんかがいても邪魔なだけ」と考え込んでしまいます。

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鬱病の人への禁句とその理由

頑張れ

「頑張れ」と言われても、頑張った結果がこうなのです。むしろ頑張りすぎて壊れてしまったため、鬱になってしまったと言えます。ですからこれ以上頑張れと言われると「まだ頑張り足りないのか」と感じてしまいます。

鬱になってしまったため、そもそも頑張る力がもう残されていません。ガス欠の車が走れないように、力が出ないため休養が必要になってくるのです。

みんな同じだよ

鬱の人から「辛い」と言われたとして、その返しで「みんなもそうだよ」と言われることは、その人を地獄に突き落とす言葉です。個人的にはこれがきつい言葉になります。

とはいえ、「辛いのはあなただけじゃない、みんなで乗り越えよう」というニュアンスだという事はわかります。でも鬱でネガティブ思考になっているとこのようには考えられません。

「みんなもつらいんだよ」は鬱の人の頭の中ではこのように変換されます。「他のみんなだってつらいのに何でお前だけ鬱だとか言って休むんだ?私だってつらい中頑張ってるんだよ。お前だけリタイアするとかウザいんだけど。

脳内変換でこのように受け取ると罪の意識が生まれてしまいますし「はやく治さないと」という焦りの気持ちも芽生えてしまいます。これらは回復のためには排除すべき感情です。ですから、「みんなもそう」といった旨の言葉は禁句になります。

共感の意を表すために「わかるよ」という事もあるでしょう。しかし鬱の苦しみは、なってみないとわかりません。ただの憂鬱な気分とは別物だと考えてください。

「あなたよりも辛い人はいくらでもいる」という事もいけません。知ってますそんなことは。起こったことをどう感じるかは人それぞれですから。

アドバイス全般

鬱の症状は人それぞれですし、症状や病気の重さによってどう回復に向けて動いていけばよいのかも全く違います。そういったことは医者やカウンセラーといった「プロ」にしてもらわなければいけません。

プロと言っても相性もありますし自分に合った対処法というものはなかなか見つからないこともあります。そんな中、ご好意でアドバイスをしてもらうという事自体はありがたいのですが、表現悪いですけど「所詮は素人の言っていること」です。

重い鬱で動くことすらきついのに「散歩したら?」と言われたところでできません。それにアドバイスをもらうと「それをしないとせっかくアドバイスしてくださったのに申し訳ない」と思ってしまい、一種のプレッシャーになってしまうのです。それがストレスになり悪化するという事にもつながります。

否定的な言葉

一番言ってはいけないことです。ちょっとでも否定されると、自分自身のすべてが否定されたように感じてしまいます。また、それを抑えようと思っても鬱になってしまうとその感情すら察してしまいます。

鬱になると他人の怒りや呆れ、憎しみ等のマイナス感情を察しやすくなります。「甘え」だとか「気の持ちよう」など、鬱を軽く見た言葉もいけません。本人は非常に苦しんでいるのにそんな一言で片づけられたらたまったもんじゃありません

ですからもし否定的な言葉が浮かんだら近づかず、静かにしていてください。

普通に接して、話を聞いてください

もし元気になったとしても、演じているかもしれません。それは「心配かけていることは申し訳ない、だから元気なふりをしよう」と思ってやっていることかもしれません。ですからあまり心配せずただ話を聞いてあげるようにしてください。

変に特別扱いはせず、話を聞いてくれればそれでとてつもない安心感が生まれるんです。「話を聞いてもらえた」という安心感とスッキリした気持ちは回復につながります

ただ、そのために「飲みに行く」というのはやめてください。鬱の人はただでさえ体力がないんです。今まであったとしてもこの時は違います。そして酒も飲めませんし食欲もありません。必要なことは休養です。

ですから休憩時間中とか、ちょっと時間をとって小会議室かなんかで話を聞いてあげるようにしてください。よろしくお願いします。

まとめ

鬱になってしまった人への禁句
・頑張れ
・みんなも辛い
・アドバイス
・否定的な言葉

上記の禁句を避け、ただ話を聞いてあげるようにする

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