うつ病を治す!決意と気持ちはすごく大事

病気全般に言えることですが、治そうと思えばすぐ治る病気はなかなかありません。早く治る遅く治るというのは人それぞれですし、適切な治療や薬が必要です。

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絶対元に戻ってやる!

私は鬱と診断されてから調子が悪いとき、良い時をさまよっていました。調子が良いときは最低限の生活をすることが出来ましたが、悪いときは一日中寝込んでおり頭の中がネガティブになったり何も考えられなかったり、体が動かなかったりと症状が出ていました。

まだ診断が出て間もないとき、調子の良い時がありました。まだその時は自分が鬱であるという事を受け入れきれておらず、また鬱になってしまった事を「悔しい」「情けない」と感じていた時期でもありました。

その時に私は決意をします。「絶対に治して前みたいにバリバリ働くぞ!」「鬱なんて気合で吹き飛ばしてやる」「さっさと治してしまおう!」と、燃えるような思いで鬱と戦う事を決めたのです。

薬を飲みつつも仕事を頑張り、ちょっと多めの仕事も「前ならこんなのだってちゃっちゃと出来たんだ!やるぞ!」と自分に言い聞かせてやり続けました。しかし、鬱になる前となって以降では変化があったのです。

集中力が続かない・力が入らない・頭がすぐ疲れてしまう…。こういったことになっていたのです。それなのに今まで通りにやりたいと自分で「頑張ったつもり」で仕事をしていても、結果はついてきませんでした。

仕事の質が落ちミスが大きく増えてしまいました。そのため残業をしてそのミスを修正したり、仲間に修正を手伝ってもらったりという事になりました。夜も疲れ果て、夕食を食べずにベッドに倒れ込むような日々が続きました。

今までの残業とは種類が違ってしまいました。鬱になる前は顧客であったり、そもそもの仕事量が多かったりすることによる残業でした。でもこの残業は、せっかく仕事を減らしてもらったにもかかわらず自分で無理をしてしまい、ミスが発生し残業することになってしまう…粗末なものでした。

焦りは禁物

後から考えると、私は焦っていました。早く鬱から脱したい、治して元気になりたいと強く願っていました。ですが焦りが原因でせっかく仕事を減らしてもらったのに自ら残業する理由を作り出してしまったのです。

落ち着いて、減らしてもらった仕事をしっかりとやり、早く帰ってゆっくり食事してしっかりと夜睡眠をとれば鬱は回復へと向かっていったかもしれません。現に今、仕事をやめて自分のペースで生きることにした結果、私は鬱の症状が大幅に改善しました。

鬱だと診断されたことで心を休めることをせず、むしろそのことからの焦りが心の体力を削っていってしまったのです。

鬱とはうまくつきあう

焦りがもとで自分で残業を増やしてしまい、結局は質の悪い仕事をすることになってしまいました。それが原因で残業を自分で増やしてしまい、最後には「能力がない」という烙印を押されて追い出されるように、会社を辞めることになりました。

その後、もう焦る理由も何にもなくなりました。生活防衛資金はあったので家賃の安い田舎に引っ込みました。そして鬱と向き合うことにしました。もうこれは病気なのだから、上手に付き合っていこうと、そう思うようにしました。

焦らず、正面から向き合ったことでこの病気の事を知ろうと思うようになりました。さらに「治すぞ!」と気合を入れるのではなく「どうやったらうまいこと症状を抑えることがことが出来るか」「うまく付き合っていけるか」と穏やかに受け入れることが出来ました。

するとだんだん自分の心自体が穏やかになっていき、病気を知り自分の状態を調べていくことで自分の症状が持つ傾向と対策が見えてきました。傾向と対策が見えてくると、症状が出ることは少なくなり、出ても慌てることはなくなりました。

鬱は、つかず離れず

そもそも鬱は「完治」ではなく、症状がおさまった状態の「寛解」が目標です。以前はむやみやたらと「治すぞ!」という気ばかりが先に出ていましたが、その時は「回復」の文字が遠のいていきました。

鬱を倒すぞ!とがむしゃらに走っていた感じです。でも追いかけると鬱は逃げるような感じでした。目の前に人参をぶら下げられている馬の気持ちがわかった気がします。

でも穏やかな気持ちで鬱と正面から向き合い、受け入れたら鬱は逃げなくなりました。襲われることもなく、逃げられることもなく静かな状態になりました。そしてそこからゆっくりとですが鬱そのものが小さくなっているような感覚になっています。

でも、少しでも焦るとまた大きくなり、威嚇するようなそぶりを見せてきます。そこは気をつけながら今後も付き合っていくことになります。

もういいや、一生かけて付き合ってやるさ。

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