鬱になりやすい人という傾向はあります。性格が起因する鬱は、日頃から注意しておくことで予防していきましょう。そうすることで生きることが楽になるかもしれません。
目次
鬱になりやすい5つの性格
1.真面目
別に自分の事を真面目だというつもりはありませんが、何事もかっちりと考えて集中して取り組む人はそうなる傾向があります。私と職場が一緒だったある人は、真面目で黙々と仕事をし、仕事はもちろん懇親の場でも気配りをするなど絵にかいたような真面目人間でした。
あまり社交的ではなかったので鬱で退職してしまっても周りは「あららー」くらいのリアクションしかなかったですね。私とは結構仲良くしていたので「え?そんくらいのリアクションなの?」と驚きました・・・。まさか私もその後を追うとは思いませんでしたがね。
こういう人はちょっとしたつまづきで悩みこんでしまうんです。いつも真面目だから真面目に考え込んでしまい、心がずっとはりつめた状態になり疲れ果ててしまうのです。
2.全てに全力を傾ける
物事には優先順位があります。「これは本気でやらなきゃいけないけど、こっちはまあそこそこ頑張ろう」「あれは先にやっておかないといけないけど、もう一つの方は明日でいいや」というものです。
それが出来れば気が楽なのですがね、どうにもそれが出来ないんです。全部に全力を注がないといけないと考えてしまうのです。1つに全力を注いでしまうため、もう一つのものに取り掛かるころには疲れてしまっていることもあります。本当はそのもう一つの方が重要なモノだったりもします。
それを指摘されて「頑張んなきゃ」となるのですが、焦ってしまってやる気が空回りします。それがミスにつながり、「頑張ったのに何もできていない」という空虚な思いとともに病んでいってしまうのです。
完璧主義も悪くないですが、自分をつぶさないようにしないといけません。
3.ネチネチ引きずる
切り替えられるというのは重要なんです。切り替え上手な人は暗い感情をサッと捨てて「よし!」と前に向くことが出来ます。しかしそれが出来ないと嫌ぁな感情をずっと引きずってしまい暗い感じのままになってしまうのです。
引きずった感情はどんどん蓄積していきます。ネガティブ感情は考え込み過ぎていると大きくなっていきます。それが溜まっていってあふれ出すと鬱になってしまうのです。
私の家族はほぼ全員そうでした。喧嘩すると最低でも3日くらいはどんよりした重い空気が家の中を漂っていたものです。婿で家にきた父親はとても驚いていたそうです。
4.考え込む
考え込む性格、想像力が豊かな人は要注意です。ネガティブに考え込む事は泥沼に足を突っ込むことと同じです。
例えば、「期待しているよ」と言われたとします。
「期待してる」→「頑張らなきゃ」→「失敗したら期待を裏切ることになる」→「失敗できない(プレッシャー)」→「大丈夫かな、不安だな」→「自分のやり方で合っているのかな」→「ああもう胃が痛い…」→収拾つかなくなる
たった一言でも頭の中でてんやわんやな騒ぎが起こるんです。それで心が疲れてしまい、鬱になってしまうのです。
5.表向きは明るい
明るい人という事も実は鬱になるかもしれないという危険性を秘めています。なぜかというと、もしかしたらそれは本当の自分ではないかもしれないからです。
無理をして明るく振舞る人の心の中ではこういう思いがあるかもしれません。「嫌われたくない」という思いです。嫌われたくないから「明るくて良い人」を演じ、自分が本当はやりたくないことを引き受けたりすることがあります。
その「自分を演じること」がストレスになってしまい、ストレスが溜まっていき最終的に疲れてしまうのです。
鬱にならないための3つの予防法
性格なんてなかなかなおせるものではありません。でも対処する方法はありますので3つ紹介します。
1.時には気を抜く
「これはいつまでにやればいいですか?」と聞いてタイムリミットを聞き、それまでにやればよいのだと気楽に考えるようにしましょう。リミットが先なのであれば「今日はこの辺で帰って、明日にしよう」と休むことも必要です。
2.ネガティブになったら腕をつねる
腕をつねることで痛みが走り、ハッと我にかえることが出来ます。我にかえったら「しまった、切り替えよう」と自分に言い聞かせてネガティブ思考を追い出してください。
3.無理しない
自分を無理に明るくして演じたり、苦手なことを引き受けても自分を痛めつけるだけです。無理して自分をつくらず、自然体になることもストレスが生まれない方法です。
まとめ
鬱になりやすい5つの性格
・真面目
・全てに全力を傾ける
・ネチネチ引きずる
・考え込む
・表向きは明るい
鬱を予防する3つの対処法
・時には気を抜く
・ネガティブになったら腕をつねる
・無理しない
鬱になってからでは遅いです。予防して日常生活を楽しめるようにして下さい。
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