小学校でバスケ部に入部するも先輩が怖くて辞める

小学校の高学年になると始まるもの、それは部活動です。
特に強制的にどこかに入部しなければいけないというわけではありませんでしたが、
周りの人たちはほぼ全員部活動を始めました。

帰宅部という選択肢もあったのですが、親と先生が「部活をやれ」としつこく言ってきたので仕方なくバスケ部に入部しました。
ちなみに運動能力は全く持ってありません。
そしてクラスで友達をなかなか作れない存在です。
周囲の人間とのかかわり方がわからない人間です。

チームでやるバスケットなど出来るわけがありません。
それでも入らないといけないので入りました。

案の定、ボールはキャッチできない、パスを出すもとんでもない方向に飛んでいく、
ボールがどう動くか先を読めないため自分はどこに行けばいいのかわからずおろおろするのみでした。

人数が少ない部だった為、試合に出なければいけませんでした。
ですが、戦力になるはずがありません。

当然、先輩には怒られます。
「ふざけるな」と言われた事もしばしばです。
全然ふざけていないのにこういわれるのはとても辛いものです。
申し訳ないという思いは勿論ありました。
努力して何とかうまくなろうとも思いましたが
「どうせ自分には無理」という思いが心の9割を占めていた為、うまくなどなりませんでしたし努力も続きませんでした。

悲しいものです。
その起こり方も「ふざけるな!」と怒鳴るものではなく、静かに冷めて苦虫をかみつぶしたかのような小さな声ででした。
その理由は、ミスをしたのを笑ってごまかしていたからです。

ここで発奮して頑張れば良かったのでしょうが、
もともとビクビクしている人間だった私は完全に怖気づきました。

しかも私はこのことを先生に言います。
そして先生と先輩と私の3人で会い、私は
「僕はふざけていません、ふざけるななんて言わないでください」
と言うのでした。
その場はそれでおさまりましたが
「こいつ面倒くせえ」
という感じですよね。
それからその先輩とは疎遠になり、そして私は「上級生・先輩」とは怖くて近づきたくない存在だという思い込みが始まるのです。

しばらくして、バスケ部から私は姿を消します。

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