過眠、いくら寝ても眠いなら寝るしかないけどそれはうつ病かも

とても重い鬱(ほぼ寝たきり)

鬱(うつ病)の症状で不眠になることはよく聞きますね。夜になると不安が増幅してしまい、怖くて怖くて眠れなくなる…目がさえてしまうということがあります。こうなると夜の時間がとても長く感じてしまい、言いようのない恐怖を一晩中感じることになってしまいます。

その逆で、うつ病では「過眠」の症状もあるのです。

眠れても眠い…過眠

過眠症とはは不眠とは逆で、何時間寝ても眠い・力が入らないといった感覚が一日中続いてしまうのです。これはこれで辛いものがあります。寝付いてから気が付くともう朝になっています。

眠れたなら良いじゃないか、と思うかもしれません。しかしそうではないのです。寝たからと言って疲労が回復するわけではないのです。

では、どういった症状があるのでしょうか。私の症状を下記にまとめてみました。

・7時間以上寝たにもかかわらず、疲労が回復しない
・その上、朝起きてから夜になるまでウトウト…ぼーっとした状態が続く(頭が働かない)
・無理やりこの状態で仕事等をしようとしても頭がクラクラしてしまい、やりようがない

こういった状態が2週間以上続くと過眠の疑いがあります。心療内科の先生に相談することをお勧めします。

薬や酒、カフェインに原因

考えてみると、「抑うつ状態」の薬を飲み始めてから過眠症のような状態になりました。薬を飲むまでは逆に不眠の症状が出ていたのです。そのため、薬の副作用が原因だったと医師には言われ、薬を変えてもらいました。

さらにカフェインを摂取したことも原因の一つだったようです。朝、目を覚ますためにコーヒーを飲んでいました。コーヒーを飲んだことで目は覚めたかというとそんなことは全然ありません。しかも飲んでから数時間後、さらなる眠気に襲われるのです。目の前がぐらぐら揺れてとても気分が悪く、意識がもうろうとしてしまいました。

どうやらこれはカフェインの「離脱症状」というものだということです。一般的な言い方だと禁断症状というものです。気分が悪くなったり頭痛がしたりと、違法薬物でなくてもこのような症状が起きてしまうのです。

同様の事がアルコールにも言えます。抑うつ状態で休職している間、私は馬鹿みたいに酒を飲んでしまっていました。1日のうち、飲酒してなかった時間は午前中と寝ている深夜を除いてすべての時間でした。

酒を絶ったら過眠の症状が…

さすがにこれはまずいと感じ、酒を飲むのをやめました。初日は二日酔いの状態がありました。その次の日、過眠の症状が出ました。

どすーんと体が重く、動かず、頭もぼーっとして布団の中から出ることが出来ませんでした。逆に酒を飲んでいた時の方が目覚めが良かったくらいです。その日は気づけば夕方になるまで、何も飲まず食わずで布団の中で寝たり目覚めたりしたのでした。なぜ夕方に起きたのかというと、のどが渇いたのとトイレに行きたくなったからです。

自己嫌悪になりました。人間、身体を動かしたり外の光を浴びたり、飲食をして体に水分や栄養や取り込まないとマイナス思考になります。1日を無駄にしてしまった事、夕方何とか起きたもののまだ眠いということに嫌悪感を抱きました。

寝すぎると気分が悪くなりますし、その上からだが痛くなってくるのです。寝たまんまですから血行も悪くなりますし、心身ともにおかしくなってしまいました。

生命維持に必要なことはやろう

ではそうならないためにはどうすればよいのか、です。まず水分・栄養をとりましょう。ゼリー飲料のやつでも構いません。でないと、やつれます。これは朝、昼、晩の三回に分けて摂取してください。毎日の習慣通りにやらないと今何時なのかわからなくなります

温かいシャワーを浴びてください。これだけでも血行はよくなります。血行が良くなることで体の痛みは改善され、「正常な眠気」に切り替わります。

眠気って割と気持ちいいものですよね。まどろんでいたりウトウトしている状態って心地よいものです。しかし過眠の場合の眠気は、最初は心地よいですがだんだん不快になります。眠いことにイライラしてくるのです。それを改善してから、夜に再び寝るのです。

食料が無かったり、耐えられない症状ならば近所に住んでいる知り合い頼れる人に相談して食料を買ってきてもらったり、お医者さんに電話して対処法を相談しましょう。過眠以外のこと全てに言えますが、一人で考え込まないでください。SOSを発信してください

「今日と明日は潰してしまえ」の覚悟

過眠の症状が出てしまったら、無理に仕事をしても出来ません。医者にいけたら行った方がもちろん良いですが、それすらできないこともあります。私は外に出ることはおろか布団からも出られませんでした。

症状はしばらく続きます。「今日、これだけ寝たのだから明日は大丈夫だろう」と思っても、次の日また同じような状況になることも十分考えられます。私はそうでした。

次の日も同じであっても仕方ないと割り切るしかないです。もう自分が悪いのではなく病気のせい、または薬のせいだと割り切らないとどんどん罪悪感が募ってしまいます。私の場合は酒だったのでまぁ…割り切れない感じはありますが。

とにかく、無理をせず改善を待つことです。そして早めにお医者さんへいきましょう。動けるようになったらすぐに、です。

さすがに2日間寝続けたら回復しました。回復するまでは「この状態が永遠に続いてしまうんじゃないか…」という気持ちで、生きた心地がしませんでした。

それまでは「好きなだけ寝ていたい」という気持ちがありましたが、過眠になってしまうとつらいものでした。二日目は苦痛以外の何物でもありませんでした。起きたくても起きられないという苦痛です…。

私のような「離脱症状」での過眠は2日、最大でも3日たてばどうにか回復します。離脱が終わり、酒が無い状態が平常になるからです。

辛いですが自分を責めずに回復を待ち、少しでも動けるようになったら医師に相談です。

まとめ

・うつ病で過眠症になることがあるし、診断されなくても過眠の症状が出ることがある
・過眠はうつ病が直接的な原因になることもあるし、薬やアルコールまたはカフェイン原因になることがある
・もしくは上記の離脱症状が原因で過眠になることもある
・過眠の場合は無理をしないで休む等、最低限の生活をするだけにしておき回復を待つ

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