【メンタルが弱った時の回復法】予定をあえて埋めない「余白時間」の作り方と心の整え方

■ 忙しさで心がすり減った私を救った“余白時間”という考え方

気づかないうちに予定を詰め込みすぎて、気持ちが追い込まれてしまった経験はないでしょうか。私はまさにそのタイプで、スケジュール帳が真っ黒でないと不安になるような性格でした。しかし、あるときメンタルが大きく落ち込み、朝から何も手につかなくなるほど疲れ切ってしまったのです。

そのときに、先輩から「予定をあえて入れない“余白”を作るだけで心は回復するよ」と教えてもらいました。最初は「そんなことで?」と思いましたが、実際にやってみると驚くほど心が軽くなり、仕事の効率も上がったのです。

この記事では、私が実際に行って効果を感じた“余白時間”の作り方と、そのメリットを詳しくお伝えします。


■ なぜメンタルが弱った時に「余白時間」が必要なのか?

現代は、スマホ通知や仕事のタスク、家事、SNSやニュースなど、常に情報や予定が押し寄せてきます。気づくと“やることの波”に飲まれ、心の回復に必要な時間がまったく取れていません。

私も同じ状態で、スキマ時間さえも効率化しようとして疲れを溜め込んでいました。その結果、気力が一気に底をつき、何をするにも「はあ…」とため息が漏れるほどに。

でも、少しだけ予定を削り、あえて“何もしない時間”を確保すると、心にスペースが生まれます。

予定を詰める生活は、コップぎりぎりまで水を入れるようなもの。余白がないと、少しの刺激で溢れてしまいます。


■ 実際に効果のあった「余白時間」の作り方

● ① スケジュールの1日につき“30分の空欄”をつくる

最初に始めたことは、毎日のスケジュールの中に30分だけ空欄をつくることでした。
「何に使うかを決めない」のがポイントで、気分に合わせて使える自由な時間です。

私はこの30分を、散歩やぼーっと外を眺める時間に充てました。たったこれだけで、その日の疲れ方がまったく変わりました。

● ② 予定を詰める前に「これは本当に今やる必要がある?」と自問する

以前の私は“予定がないのは怠けている証拠”だと思っていました。ですが、それは逆効果で、むしろ余白がないことが生産性を下げていたのです。

予定を入れる前に一度立ち止まり、「これは今必要?」と問いかけるだけでも、心の負担が大きく減りました。

● ③ スマホの通知を切り、勝手に予定が埋まらない仕組みを作る

SNSやアプリの通知が来ると、つい対応しなければいけない気持ちになり、余白時間が埋まってしまいます。
私は思い切って通知をほぼすべてオフにし、“急ぎの連絡だけわかればいい”という状態にしました。

すると、気づかないうちにストレスが減り、余白の時間を確保しやすくなりました。

● ④ 「やらなきゃ」を書き出し、翌日にまわしていいものを選別

頭の中にタスクが溜まっていると、何もしていなくても心が休まりません。
そこで私はメモ帳に「今日やらなきゃと思っていること」を全部書き出し、翌日に回しても問題ない項目を整理するようにしました。

“やらなくていいこと”を減らすと、それだけで余白時間は自然と生まれます。


■ 実際に感じた“余白時間”の効果

● 心の圧迫感が減り、呼吸が浅くならなくなった

予定を減らした初日から感じたのは、「息がしやすい」という感覚でした。
忙しいときは無意識に呼吸が浅く、気持ちがずっと焦っていたのだと気づきました。

余白を作ると、頭の中の雑音が減り、気持ちが穏やかになります。

● 仕事の集中力がむしろ上がった

予定を減らすと生産性が下がると思っていましたが、実際は反対でした。

余白時間でリセットしたあとは、集中力が高まり、いつもよりテンポよく仕事が進むようになったのです。“急がば回れ”とはまさにこのことだと実感しました。

● イライラが減り、人との関係も楽になった

疲れていると、ささいなことでイライラしてしまうものです。
私は余白時間をつくってから、気持ちに余裕が生まれ、無駄に人に当たらなくなりました。

自分を大切に扱えると、人にも優しくできる──余白にはそんな効果がありました。


■ メンタルを守るために「空っぽの時間」を用意してみませんか?

予定をぎっしり詰め込む生活は、一見充実しているように見えますが、心の健康を削ってしまうこともあります。

私は“余白時間”を意識し始めてから、以前のように心が急に折れることが減り、気持ちが安定する日が増えました。

メンタルが弱ったときこそ、あえて予定を減らして「空っぽの時間」をつくる。
そのわずかなスペースが、心を回復させる大切な栄養になるのだと実感しています。

あなたもぜひ、今日から30分だけ、何も予定を入れない余白をつくってみてください。
きっと、心がふっと軽くなるはずです。

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