はじめに:メンタルが弱ると「やることが多すぎる」が限界を招く
メンタルが弱っているときほど、「あれもやらなきゃ」「これも進めなきゃ」と頭の中がいっぱいになりがちです。私自身、忙しさが続いたある時期に、パソコン作業をしながらスマホを確認し、同時に別のタスクのことを考える……という“なんちゃってマルチタスク”を続けた結果、心が先に悲鳴を上げた経験があります。
振り返れば、作業の多さではなく、同時にいろいろ処理しようとする「脳の負担」こそが疲弊の原因でした。
この記事では、そんな私が実際に取り入れて効果を感じた「マルチタスクをやめて脳の負担を減らす方法」についてお伝えします。
マルチタスクは脳にとって大きなストレスだった
忙しい時期、私は「同時進行こそ効率の良さ」だと信じていました。
メールを返信しながら資料を作り、返事待ちの間に別の作業に手を付ける……ということを繰り返していました。
一見すると効率的ですが、実際は頭が常にフルスロットル。
少しでも予定外の出来事が入ると、思考が止まり、心が一気に重くなってしまうのです。
当時は知らなかったのですが、マルチタスクは脳にとって“同時処理”ではなく、“高速でタスクを切り替え続ける行為”なのだそうです。
つまり、マルチタスクをしているつもりが、脳は常に「負荷の高いスイッチング作業」を強いられていたわけです。
私がメンタル的に限界を感じたのも、それを続けすぎた結果でした。
マルチタスクをやめたら心がラクになった理由
心の調子を整えたいと思い、思い切って「1つのことだけに集中する」ように変えてみました。
具体的には、以下のような行動を徹底しました。
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タスクは1つだけ開き、終わるまでは他に手を出さない
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スマホは別の部屋に置き、通知をオフにする
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作業中に別の作業を思い出したら「メモに書いて後でやる」に切り替える
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作業開始前に「まずこれだけ」と小さく決める
すると驚いたことに、たった数日で心の重さがグッと軽くなったのです。
特に実感したのは以下の3つです。
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疲労が減り、仕事後の“ぐったり感”がなくなった
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頭の中のモヤモヤが減り、気持ちが落ち着くようになった
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1つの作業に没頭でき、達成感が得られるようになった
メンタルが弱っているときは「何もしたくない」「何から手を付ければいいかわからない」と感じやすいものですが、シングルタスクに切り替えることで、心にも余白が生まれていきました。
脳の負担を減らす“シングルタスク習慣”のやり方
ここでは、私が実際に効果を感じた方法を紹介します。
1. 作業を“10分だけ”で区切る
いきなり1時間集中するのは無理があります。
まずは10分だけタイマーをセットし、それだけに集中します。
これだけでも脳は「切り替え作業」をしなくて済むため、かなり楽になります。
2. 隙間時間も無理に埋めない
以前は隙間時間にメールを返したりSNSを見たりしていましたが、メンタルが疲れているときほど脳を休ませるために“何もしない時間”が必要です。
ぼーっとするだけで脳の負担は軽減されます。
3. 「やるなら一つだけ」を自分に許可する
家事や仕事の中で、「今日はこれだけできればOK」という基準を自分に与えます。
完璧主義を緩めることで心の余裕が戻ってきました。
4. 作業環境を片づけて“誘惑を減らす”
机の上に課題が多くあると、それだけで脳はマルチタスクに引っ張られます。
作業に必要ない物を見えないところに片づけるだけで、集中しやすくなりました。
シングルタスクにしたことで起きた変化(体験談)
この習慣を続けるうちに、メンタルの調子も日常のパフォーマンスも明らかに変化しました。
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朝のだるさが減った
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仕事のミスが減り、焦りが消えた
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仕事後も疲れにくくなり、趣味の時間を楽しめるようになった
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気持ちに余白が生まれ、落ち込みが長引かなくなった
特に大きかったのは、「心のゆとり」が戻ってきたことです。
マルチタスクをやめただけで、こんなにも精神的な負担が減るとは思っていませんでした。
まとめ:メンタルが弱ったときこそ“ひとつだけ”に集中する
メンタルが弱っているとき、私たちは「もっと頑張らなきゃ」と無意識に負荷をかけてしまいがちです。
しかし、必要なのは逆で、脳の負担を減らしてあげることでした。
マルチタスクをやめ、ひとつの作業だけに集中する――
それだけで心の疲労は驚くほど軽くなります。
もし今、気持ちが重かったり、疲れが取れなかったりするなら、
まずは今日1日だけでも「シングルタスク」を試してみてください。
きっと、心がふっと軽くなるのを感じられると思います。

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