明るい人の顔、暗い人の顔は結構わかりやすいものですね。明るい人はちょっと上を向いて口角が上がって楽しそうな雰囲気が出てきています。暗い人はうつむきがちで重いオーラが出ています。
心が悪いと見た目も悪くなる
私は鬱になり、一度休職してから退職しました。その時の私はとても暗い人間になっていました。「恐怖」「絶望」「嫌気」が自分を支配していたのです。
その頃は生活習慣も乱れていたので不健康でした。血行も悪く、体調は崩しがちでした。目は死んでいて、猫背、かすれたような小さな声、重い足取りでした。
さらに、こうなったのは自分が悪いという思いもありましたが別な思いも生まれてきたのです。「自分がこうなったのは○○(人名)が××したからだ」「あいつのせいで…」「あんな会社なんか…」と、周囲への嫌悪感や恨みです。
1~2か月ほど、毎日毎日恨みを心に抱いていました。ずっとそれを考えていたことで常にイライラしていました。考え続けていると「あ、そういえばあいつこんなことも言ってたな」「あいつ確かあの時も…」とどんどん思い出していくものです。そして些細なことでもイライラが募っていったのです。
精神的には最悪の状態でしたね。心の中はそういったもので支配されていたのです。そうなると顔つきも変わってきます。先ほどの見た目に加え目つきは悪くなり、口はへの文字になっていました。
好きなことを考えると姿勢が良くなる
ただそんなイライラした気持ちというのは体力を奪いますし、脳が疲れる感覚になります。しばらくすると恨むことに疲れました。そしてその時の姿を、ふと鏡で見ました。
自分でも引きました。
こんな暗い人間がいるのかと、自分の姿を疑いました。なんだこいつは、と。そこから我に返ることが出来ました。何をうじうじ考えているのだ、いつまでこんなこと続ける気か、と。
そこからは一切恨みとかイライラを引き起こすことを考えないようにしました。代わりにこれから何をしたいか、どんな生活を送りたいか、どう生きたいかを考えるようにしたのです。
そして自分が過去に好きだったことを思い出し、これからやってみたい事を考えて行動に移すことにしたのです。心が「楽しい」と思えることするようを心がけたのです。
だんだんと心が前向きになってきました。すると不思議なことに若干視界が明るくなったのです。「あれ?」っと感じました。世の中、悪いことばかりじゃないぞ、楽しいぞ、と思えるようになり、肩に入れていた力やこりが消えて血行が良くなり、目が見えやすくなったのでしょう。
こうして周囲に対する感情が良い方向に変化したことで、猫背やうつむいていた「守り」の姿勢から、背筋を伸ばして堂々と前を向く「攻め」の姿勢に変化することが出来たのです。さらに鬱になる前後を知っている知り合いに合うと、「声が変わったね、ハリが出て少し高くなった」と言われました。
考えるなら良いことを
人間、何かあると考え込んでしまう人もいます。あっけらかんとしてさっぱりした性格にあこがれたものですが、なかなかなおしづらいですね。
でもどうせ何かを考えるなら良いこと、好きなこと、プラスのことを考えた方が断然良いです。見た目や、話し方がすっかり変わるのです。そしてその変化によって人と関わりやすくなります。
最悪な状態だった自分の姿は覚えています。もしそれが知らない人で、私はその人に話しかけたいかと聞かれれば、答えは「NO」です。不気味なオーラを放っているような人間に見えたからです。
先ほどの知り合いからも「あ~変わったね。正直あの時はどんよりしすぎててやばいんじゃないかと思ったけどね」といってもらえました。相当病んでいるように見えたそうです。
恨みやイライラをずっと抱えていると、エネルギーを使います。いずれ使い果たして疲れます。でも、楽しいことや良いことを考えていると特に疲れません。エネルギーは湧いてくるような感じです。
だから、心を嫌な物事で支配するのではなく、良いことで支配するよう心がけると様々な変化が起きるきっかけになります。考えこむ性格なら、良いことを考え込むようにしてください。変わります。変えられます!