鬱が進行してくると判断力がどんどん鈍ってきます。そもそもの思考回路が正しく働きません。その為ほとんど思い付きにも似た形で婚活も始めてしまい、さらに疲れてしまいました。
無気力になり向上心を失う
今まではとにかく現状を変えて、自分の事を良くしていこうという思いで行動していました。自分の鬱を認めたくなかったのも「自分はこんなんじゃない、頑張れるはずだ」という思いがあったからです。
でもそろそろそれを考えることにも疲れてきました。抑うつ状態と診断されてから1年近くもがき続けていました。薬を飲んだり止めたり自分で解決できそうな手段を見つけたりして自分なりにこの状態を脱するための行動をしてきました。
でもどれもうまくいってません。骨折り損のくたびれ儲けです。「どうせダメだ」という気持ちがどんどん大きくなってきて、「どうせだめならもういいや、何もしない、何もしたくない」と考えるようになったのです。
向上心を失うと一気に自堕落になる
もがくことすら止めたら絶望しかなくなりました。今まで現状打破のためにやっていたことをしなくなりました。仕事で使う資格を取得するための勉強はもちろんの事、好きだった読書、好きな音楽を聴くことすらしなくなりました。婚活の担当者からのメールも無視するようになりました。
仕事も適当になります。どうせ何やったって駄目なんだからもうどうでもいいやといった感覚です。もはや社会人としての責任感は消えてなくなってしまいました。
しかしちょうど上司の方がリハビリだと称して、あまり考えないでも出来る仕事を割り振ってくれました。おかげでぼろを出さずに仕事が出来、定時で上がることが出来る日々を送ることになりました。
本当だったらその時に鬱を回復させるための正しい行動(通院と服薬の再開)をしておくべきだったのですが、それをせずダラダラと毎日を過ごすようになってしまったのです。
一回自堕落になると元に戻りにくい
ダラダラと何も考えず適当に仕事をしているとそれがとても楽だと考えるようになりました。今まで何を無駄にがむしゃらにもがいていたのだと、これまでの自分をあざ笑うようになりました。
もがくことを止めても何とか生きてることがわかると、心の底からただ生きる人になってしまいました。「こんな楽に生きていけるのだからこれからもこうしていればいいや」といったクズ思考の出来上がりです。
そうなってしまったらもう一度今までのようなもがくことはしたくなくなります。「本当はこのままじゃヤバいんじゃないの?」という疑問は心の隅っこの方にありましたが、無視するようになります。
「何やっても無駄」という事を自分で頭の中に植え付けてしまったのです。