幼稚園時代の内気な性格が小学校に入っても続きました。
クラスで一人はいるような影の薄い人間、それが私でした。
もともと他人というものに興味があまりなく、周りとの交流を避けるような性格でした。
いや、正確に言うとそうではないかもしれません。
周りとどう付き合っていけばいいのかわからないというのが正直なところでした。
そのため常にオドオドしており、明らかに周りとは違う雰囲気をはなっていたことでしょう。
いじめ
周りと違う、ということはいじめの対象になりました。
小学校に入りたての頃です。
もともと見た目にコンプレックスがあるため、それがきっかけになり
さらに性格が災いしてしまったような感じです。
そしたらもう悪循環です。
いじめられた
↓
周りが怖い
↓
誰ともかかわらなくなる
↓
味方がいなくなる
↓
いじめが相対的に強くなる
↓
周りがもっと怖くなる
・・・
・・
・
こんな感じになります。
担任の先生に止められるまでそれは続きました。
外で遊ぶこともせず、完全に内に内に殻に閉じこもる性格になってしまいました。
それが原因で、私は周りとの接触を避けるようになりました。
だから私は人との付き合い方を知らない子になってしまったのです。
平穏無事に、何もせず何も起こさずに生きる道を選びました。
いじめのトラウマ
女子にいじめられて、男子と女子が仲良く話しているのを観ていて
うらやましく思ったこともありました。
親にいじめられていることはしばらくしてから言いました。
さすがに我慢がもうできなくなったのです。
連絡ノートを使って私はSOSを発信しました。
すると母は逆上したのです。
私はみんなと仲良くできればそれでいいのにいじめっ子を悪に仕立て上げ、大事にしていったのです。
結果、先生と母そして私の面談が設定され、いじめっ子と仲良くするよう握手をすることになって解決ということになりました。
解決したということになりましたが、「こいつにかかわると先生が出てくる」ということになりみんな一歩引いた形でかかわるという感じになりました。
全然他の人との距離を縮めることは出来ませんでした。
相変わらず父は無関心です。
家に帰っても「勉強しているか」しかいわない人間でした。
父に相談しても無駄だと早々に諦めていました。
当時、父と母の関係も良くなかったというのも理由に挙げられます。
私は洗脳されていたのです。
母がいないと生きていけないというように。
母は私にいろんな人の悪口を吹き込みました。
そうすることで私は母こそ、母だけがちゃんとした人だと思うようになったのです。
そんな時代に幼い恋心
ただ、好きな人が一人いました。初恋ってやつですね。
その子は優等生で、かわいくて勉強もでき、学級委員長をつとめ、やさしい人でした。
でもいじめられた人間でしたから、話したいと思いながらも、嫌われたらどうしようと思って話せませんでした。
もしそれがいじめっ子に知れてしまったらさらにまずいことになるだろうとも考えました。
でも勇気を出して話しかけることが出来ました。
普通の友達になることは出来たのです。
これはこれで大きな進歩でした。