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好きなことで成長する力が湧く、嫌いという事はただの力の浪費になってしまう

鬱だと診断される前、その兆候はありました。いきなり心の病が起こったわけではないと最近そう思うようになりました。その兆候の一つに、「人間が嫌いになる」というものがあります。

嫌いな人が増えた

朝早く夜遅くまで会社に拘束され、無茶ぶりをされたり小言を言われたりしていた時期がありました。私も、周りも誰一人として心に余裕のある人はいませんでした。

そんな状況が1か月も続くと、1日中イライラしていました。24時間、毎日、全員です。怒鳴り声を出す人もいれば、顔や声は穏やかなのですがネチネチネチネチと長時間文句を言う人もそこかしこに現れました。ちなみにネチネチいう人間に比べれば怒鳴ってた方が傍から聞いてても気楽です。うるさいけどウザくはないので。

そんな周りの状況、そして自分もそうされることがあることから私はそのプロジェクトで関わる人の事を避けたくなってきたのです。でも仕事ですから関わらなければいけません。

「この人と話をしたくないな」と思うと、そこからその思いは「嫌い」というものに変わってきます。話しかけられると「うわ、なんだよもう」と嫌悪感を抱くようになりました。

そうなるとさらにイライラする材料が増えてしまうのです。そこから負のループは始まり、加速していきます。イライラは増大し、嫌いな人は1人また1人と増えていきました。

最終的に「全員嫌いだ、みんな馬鹿みたいだ」というところにいきつきました。

イライラ以外の感情、無くなる

「全員嫌いだ―」となってからはイライラが無限に大きくなってきました。寝ても覚めても嫌いな人間が頭の中を支配していたのです。しかも長いことその人とは一緒に仕事をしています。頭の中でその人が勝手に動き、しゃべってくるのです。

鬱陶しくて腹立たしくて仕方ありませんでした。自分の頭の中の世界を、そいつが完全に支配していたのです。…全員嫌いな状態だったので「そいつら」ですね。

来る日も来る日も頭の中をそういった状態で支配されていたため、心が休まることが全くありませんでしたずーっと腹が立っていた状態なのです。

もう仕事とかが入り込む隙間は頭の中にありませんでした。

後から考えてみると…

イライラMAXな状態で、トラブルが発生してそこから心がおかしくなります。最終的に鬱で仕事をやめます。ふと落ち着いてからその頃のことを思い出し、考えてみたのです。

過去にも多忙でてんてこ舞いのプロジェクトはありました。でもその時はそこまで心がおかしくなることもなく終了したのです。大変ではありましたが疲れが心地よいくらいでした。

それなのにその後のプロジェクトでは鬱になってしまったのです。何でこうなってしまったのだろうと、何が違ったのだろうと自分なりに考えてみることにしたのです。

「好き」という感情が大きくあった

成功したプロジェクトの時は、自分に好きな人がいました。ただ仕事仲間でしたので、その時に告白して失敗したら今後気まずくなって支障が出ると思い片思いのままだったのですが…。

その時は「この人と一緒に仕事が出来てうれしい」という感情が心の中を占めて、仕事が大変だとかきついというものは二の次になっていたのです。

好きな人と一緒に仕事が出来る」のはすごいエネルギー源になっていました。残業なんて何のその、長時間一緒にいられるなら頑張っちゃうぞなんて考えていたくらいです!気持ち悪いですね。

トラブルが起きても、クレームが入っても前向きに考えることが出来たのです。

まとめ

あるプロジェクトでは嫌いと言う感情が支配してイライラが止まらず心を壊しました。別のプロジェクトでは好きという感情が支配して前向きに頑張れました。

ただちょっと単純比較しすぎました。その時の仕事量・期間・内容とかはここでは無視してしまいましたが私がこのことで気が付いたことは下記の事です。

嫌いだと考えるとそのことに力を使ってしまい、結局つぶれてしまう。しかし好きだといった好意的な感情があると、それはむしろエネルギー源となって頑張れるし心を壊すことは無い。

という事です。嫌いになることは疲れます…。好きな事・物・人があると力がわきます。嫌いな感情が大きくなって来たら気を付けてください。鬱の前兆になりえます。

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