社会には様々な自己啓発セミナーが開催されています。自分の今まで発揮されてこなかった才能を見つけ出したり自分を変える為にそこに参加するというものですね。
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不安や弱点に付け込む怪しい「講師」
その数ある自己啓発セミナーでも、若干怪しげな宗教に絡んだものもあるにはあります。私はそれにハマりかけました。
当時、自信のない自分を「堂々とした自分」に変える為に某自己啓発セミナーに参加しました。そこで私は講師を名乗る人物の話にのめり込み、教えを乞うようになります。
最初は風水のまねごとをするように言われました。
・家の○○の方角には××を置くようにしなさい
・朝起きたら△△をしなさい
・■■は自分に悪影響を及ぼすからすぐに捨てなさい
即座に私は実践に移しました。言われたとおりに部屋の物の配置を変え、新しい生活習慣にしました。気分はすっきりしました。
今考えれば当然です。部屋を掃除してきれいにして、生活習慣を変えれば気分はリフレッシュしますからね。
言われたとおりにやらないと不安になる
ですが、私はそれを自己啓発セミナーのおかげだと考えました。そしてそのセミナーを信じ込んだ私にはどんどん生活に制約を加えられるのです。
・○×■はやるな、これをやりなさい
・このパワーストーンを持つと運が開ける
・この動作で祈る習慣をつけなさい
…などです。徐々に洗脳が始まっていました。
信じ込んでいる私はすぐさまやりました。来る日も来る日も、毎日欠かさずやりました。こうして私は、一時期は心の安定を得ることになりました。ですがすぐにそれは壊れていきます。
その習慣をやらないと気が済まないのです。ちょっとでも欠かすと不安で仕方なくなるのです。その習慣を一つでも欠かした時に、ほんの些細なことでも悪いことが起こると「しまった、○○をやらなかったからだ…。」「きっと罰が当たったんだ」そう考えるようになりました。
心の安定などどこへやら…まして自信などつくはずもありません。
我に返り、縁を切る
ふと考えました。他のメンバーは本当に毎日こんなことをしているのだろうか、と。ネットで検索してみました。すると求めていない検索結果が出てきたのです。
検索候補には
○○セミナー 詐欺
○○セミナー ××教 関係
と、なんだか怪しげな文字列が…
検索結果には
○○セミナー被害者の会
○○セミナーでは最終的に△△をXXX万円で買わされる
などといったまずい文言ばかりが並んでいました。
あ、これはやばいやつなんだ、と我に返ることが出来ました。即座に退会、連絡先から削除しました。携帯電話も着信拒否設定、アドレスも変更し連絡を絶ちました。
危ういところで我に返り、傷は小さい状態ですみましたがこれからどんどんのめり込んでいたら身ぐるみはがされていたことでしょう。
騙されないための7つの戒め
ではこうならないためにはどうするべきか、自分の経験をもとに見ていきましょう。
①自分をしっかりと持つ
何かにべったりと頼ろうとするとすぐ相手の口車に乗ってしまいます。相手はしゃべりのプロです。一歩踏みとどまって客観的な視点で相手を見る必要があります。
②盲信しない
それは本当に自分の為になるのか考えてください。なぜそれをせねばいけないのかを考えてください。必要なのはバランスです。
③◯◯さえすれば全てが良くなることは無い
1つの事をすればすべてが良くなるなんてことはありません。しかしきっかけになるということはあります。論理的に説明されているか確かめてください。
④不安につけ込ませない
不安を明確化させ、どう解決できるかを考えておきましょう。それはその宗教でしか解決できないのか?公的機関や民間の支援団体では駄目なのか?医者では駄目なのか?と、ほかに手は無いのかを考えるようにしてください。
⑤セミナーや宗教よりも信頼できる人を見つける
周囲に相談できる人を見つけてください。
⑥一発逆転しようとしない
少しずつ上向きになるようにしてください。お金さえ払えばすべて一気に片が付くなどありません。
⑦お金は道具に過ぎない
金品を差し出せば何もかもよくなるなんて事はありません。
まとめ
①自分をしっかりと持つ
②盲信しない
③◯◯さえすれば全てが良くなることは無い
④不安につけ込ませない
⑤セミナーや宗教よりも信頼できる人を見つける
⑥一発逆転しようとしない
⑦お金は道具に過ぎない
大切なのは自分が変わる事、自分で自分を救う事です。例えば神様に救ってもらうという「受動態」ではなく「人事を尽くして天命を待つ」というように能動的になりましょう。
お金を払うのではなく、自分で問題解決のために直接動く事をしましょう。それは祈りではなく解決するための方策を実行する事です。